肺癌、胃癌に効く医薬品ができる期待

医療は目覚ましい進歩を遂げており、現在も世界中で着実に新しい医薬品の開発が行われています。ここ数十年、胃癌や肺癌を含め、癌は日本人の死亡原因の第一位となっており、二人に一人はなると言われている病気です。早期発見であれば完治も可能ですが、まだまだ怖い病気として認識している人が多いと思われます。胃癌や肺癌など、癌の治療には放射線治療や免疫療法など医薬品を使うなど様々な治療方法で行われますが、ここのところ特に注目を浴びているものがあります。それは、ips細胞を使って治療するというものです。これまでの癌細胞への攻撃は、他の正常な細胞まで傷つけてしまうということで、髪の毛が抜ける、嘔吐するなどのいろいろな副作用を伴うものでした。しかし、現在研究が進んでいるips細胞から作る「キラーT細胞」というものは、細胞表面の分子の違いを見分けて癌細胞であるかどうかを判断し、攻撃するというものです。これまでもキラーT細胞を使った研究は海外でも行われていましたが、細胞ごとに攻撃相手が異なることや、細胞そのものを増やすことが難しいなどの問題がありました。しかしips細胞を利用することで、これらを克服できる可能性がでてきました。現在は白血病治療においての開発が進んでおり、数年で治験段階まで行くことが目標にされています。この研究が進めばやがて、胃癌や肺癌など癌の種類に関わらず効率的に効果が出る免疫細胞を大量に作製することが可能になります。手術は体への負担が大きく、特に体力の落ちている方には難しい選択ですが、医薬品として癌を克服できるようになれば寿命は今よりもっと延びると思われます。こういった研究がもっと進み多くの人を救うことができる研究が盛んになるよう日本全体が応援したいものです。